薄壁のスカスカと糸引き

Core2対応フレームの作成で苦労したところがあったので、書き残しておきます。

具体的には、Core2と勘合する部分に0.3mmの薄壁が立ち上がっているのですが、この薄壁の一部がスカスカになってしまうというものです。

問題の事象

下の写真の左側の赤丸で囲んだ部分になります。左と右の違いは、スライサーソフト(Simplify3D)のリトラクション設定(引き込み量は3mm)の有無です。リトラクションありにすると、左側のような状態になります。(実際のモデルは13.2mmの高さがありますが、実験用に高さを3mmにしています。)

動きをよく見ていると、1層分の出力(ループ)の切れ目の箇所で起こっており、ループ終了により3mmの引き込みが行われ、その直後のフィラメント出力が十分に出力されずにスカスカ状態になっているようです。

リトラクションをなしにすると上記の問題は解決するのですが、今度は糸引きがひどくなります。(ヘッド温度を180度くらいまで下げてみましたが、あまり変わりませんでした。)

下の写真でリトラクションありの左側はきれいに出力されていますが、リトラクションなしの右側はかなりの糸引きがあります。

解決

結果的に、スライサーソフトの機能でスカスカ状態と糸引きの両方を解決できました。

問題なのは薄壁部分をプリントするときのリトラクション動作なので、このときにリトラクションをOFFにできればよいことになります。

Simplify3Dは、プリントする層によってプロセス設定を変えることができます。

「高度の設定」タブの「指定の高さでプリントを停止」を「11.70mm」にすると、第1層から第117層がプロセス設定の対象となります。この部分をリトラクションありにしておくことで糸引きを抑制します。

モデル下部のプロセス設定

もう一つは「高度の設定」タブの「高さで印刷を開始」を「11.71mm」にして、第118層以上がプロセス設定の対象となるようにします。この部分が薄壁部分なので、リトラクションなしにします。

モデル上部のプロセス設定

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